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2014年2月11日火曜日

実際の公演で使用した戦隊物ヒーローショー(劇)の脚本【全公開】

 今日は、私が昔書いたヒーローショーの脚本を公開したいと思います。
 実際の公演で使用したものですが、仕事ではなくお祭りの一環でしたので、著作権は私が持っています。



ヒーローショー台本


 レッド   ブルー   イエロー  ロバート伯爵  フランケン   司会   戦闘員A   戦闘員B   戦闘員C
 照明   スポットライト   音響

戦闘シーン
 1 ブルー  VS ロバート伯爵
   レッド  VS 戦闘員ABC
   イエロー VS フランケン
 2 ブルー  VS ロバート伯爵
 3 上同 レッド参入
 4 ブルー  VS 戦闘員ABC、ロバート伯爵
 5 レッド  VS ロバート伯爵
 6 フルメン VS 戦闘員AC
 7 フルメン VS フランケン
 8 フルメン VS ロバート伯爵
 9 絆フル  VS ロバート伯爵

()内は、出演者の動き{}内は、裏方 
右や左は、舞台側から見た方向
司会のセリフは臨機応変にアドリブを入れる

{全体照明ON スポットON}
(司会中央に登場。話しながら、右に左に歩き回る)
司会:良い子のみんな、こんばんはー! あれ? 返事が聞こえないゾ? みんな、こんばんはー! よし、いい返事だね。今日はね、お祭りに来てくれたみんなの為に、○○レンジャーが来てくれてるんだよー。じゃあ、みんなで呼んでみよう! 
    いくよ、せーの……、
{BGM 1開始}
フランケン:ぐがーーっ!
(舞台後ろから、ロバート、フランケン、戦闘員入場)
司会:わーっ! (司会舞台から降りる)
司会:な、なにあれ? (ロバートと戦闘員A入場、反対側から戦闘員BC入場)
ロバート:楽しんでいるようだな、愚かな人間どもよ。だがしかし! 楽しい時間はこれで終わりだ。このロバート様がこのお祭りをぶっ潰してやる。さあ行け、我がしもべたちよ!
戦闘員:ウィー!
フランケン:うほー! 祭りだ祭りだー!(フランケンと戦闘員ABC客席へ)
司会:(司会、逃げ惑う)わーっ!
レッド:そこまでだ!
ロバート:ム! この声は……!
{BGM 2開始}
レッド:○○レッド!
ブルー:○○ブルー!
イエロー:○○イエロー!
三人:○○戦隊、○○レンジャー!
ブルー:俺たちが来たからには、もうお前らの好き勝手にはさせない。
イエロー:会場のみんなは、わたしたちが守る!
ロバート:ふ、たった三人で、我々に敵うと思っているのか? 身の程知らずな奴が。
レッド:んなこと言ってられんのも今のうちだゼ! 行くぞ!
ブルー、イエロー:オー(レッド、ブルー、イエロー敵に向かう)
 戦闘1 (ブルーとロバートは、戦いながら早々に退場)
     (レッドは少しだけ戦闘員ABCと打ち合ってから退場)
     (イエローとフランケンがメインの戦闘)
フランケン:いくぞー! ホームラーン!
(フランケン攻撃。イエローよける)
イエロー:きゃっ! な、なんなのこいつ……!
イエロー:セィァアア!
(イエロー攻撃。フランケン頭で受け止める)
フランケン:うがー!(フランケン、剣ごとイエローを投げる)
イエロー:く、なんて馬鹿力……! こいつ強い。
(しばらく戦ったあと、イエロー逃げるようにして退場。フランケンそれを追う)
 戦闘2 (ブルーとロバート入場)(戦いながら会話する?)
ロバート:下っ端の分際でこの俺様に勝てるとでも?
ブルー:勝てるさ。守るべき人がいる限り、俺たち○○レンジャーは負けない! それに、レッドやイエローは、大切な仲間だ。俺たちの中に、下っ端なんていない!
ロバート:それはどうかな? そう思っているのは、お前だけではないのか? 
ブルー:うるさい! お前に俺たちの何がわかる!
ロバート:ならお前には、レッドやイエローのことがわかるのか? 
ブルー:黙れ! 俺を言いくるめようとしても無駄だ!
(ブルーとロバート、しばらく戦闘) 戦闘3(レッド、乱入)
レッド:こっちは片付いた! 俺も協力するぜブルー!
ブルー:助かった、レッド。
(イエロー入場)
イエロー:フランケンなかなかやるわよ。
ロバート:この状況は分が悪いか……。○○レンジャーよ、今だけは見逃してやろう。さらばだ。
レッド:待ちやがれ! 
(ロバート退場){BGM OFF}
レッド:くっそ、逃げられた……。
イエロー:まあまあ、とりあえずみんな無事だったんだから良かったじゃない。それに今日は、アレもあるし。
レッド:ああ、そういやそうだっけ。いっけね、忘れてたゼ。
ブルー:アレとはなんのことだ?
イエロー:え? あ、あー、あの、アレっていうのは……。
ブルー:なんなんだイエロー。はっきりしろ。
イエロー:あのー、えっとね? なんて言うか……。
ブルー:イエロー……、
(ブルー、イエローにつかみかかる。それをレッドが止める)
レッド:やめろブルー。
ブルー:なんだと?
レッド:何ムキになってんだ。なんか変だぞ、お前。
ブルー:変なのはお前たちのほうだろう! いったい何を隠しているんだ!
イエロー:た、たいしたことじゃないよ。
ブルー:それなら話せばいいだろう! なぜ俺に言えない!? 俺たちは仲間だろう! 仲間なのになぜ隠し事をするんだ!
レッド:落ち着けってブルー。いつものお前らしくないぞ。
ブルー:俺らしくないだと? お前が俺の何を知っているって言うんだ! リーダーだからって、知った風な口を利くな!
レッド:…ああ知らねえよ! 知りたくもねえ!
イエロー:レッド! 言い過ぎだよ!
ブルー:そうだ。仲間も所詮は他人なんだ。完全に分かり合うことなんて、できないんだ。
イエロー:そんなことないよ! あのね、ブルー、実は……。
レッド:イエロー! 余計なこと言うんじゃねえ!
イエロー:でも……!
ブルー:もういい。二人で仲良くやってろ。
(ブルー退場)
イエロー:ブルー! レ、レッド……。
レッド:ふんっ。
イエロー:レッド、わたし、行くね。  待って、ブルー!
(イエロー退場)(レッド反対側から退場)
{全体照明OFF}{スポットOFF}
(ブルー入場)
{スポットON}{BGM ON}

(イエロー入場)(続いて後ろからロバート入場)
イエロー:待ってブルー! 待ってったら!
(ロバートが、イエローを殴る)(イエロー倒れる)
(戦闘員BCが、イエローを引きずって退場させる)
ブルー:ん? イエローの声がしたような?(振り返りながら)気のせいか。
(後ろからフランケンが近づいて、拳を振りかぶる)
(ブルー、フランケンの存在に気づいて振り返る。しゃがんで拳をかわし、フランケンから距離を取る)
ブルー:お前は、さっきの……!
ロバート:私の戦略通り一人になったか。
ブルー:この声は……! ロバート伯爵、どこにいる!
ロバート:何を言っている? お前の目の前にいるだろう。
{全体照明ON}(ブルーを取り囲むように戦闘員ABが並んでいる)
(ステージの端でイエローがフランケンと戦闘員Cに捕まっている)
ブルー:な、これは……!
ロバート:俺様はこれを狙っていたのだ。お前たち○○レンジャーが離れ離れになるこの時をな。三人では手強い○○レンジャーも、一人ずつなら仕留めるのは容易い。
ブルー:よくも……!
ロバート:かかれ! 我がしもべたちよ!
戦闘員:ウィー!
 戦闘4(戦闘員ABとロバートvs ブルー、戦うが負けて捕まる)
ブルー:チクショウ……!
ロバート:ハッハッハッハ! これでレッド! 残るはお前一人だ! ハッハッハッハ!
(全員退場。剣を一本だけ残す)(レッド入場)
レッド:くそっ。ブルーのやつ! 何が「知った風な口を聞くな」だよ。ち、面白くねえ。せっかく俺たちが……ん? これは、(剣を拾う)
レッド:ブルーの武器……。なんでこんなとこにあるんだ? ここで一体なにが……。
ロバート:待ちわびたぞレッド。(ロバート入場)
レッド:ロバート伯爵! なぜここにいる!
ロバート:最後の○○レンジャーとなったお前を待ち伏せしていたのだ。
レッド:最後だと? てめえ、ブルーとイエローになにしやがった!
ロバート:ふん、気絶させて、縛り上げたまでだ。
レッド:てめえ、卑怯だぞ!
ロバート:さて、話は終わりだ。今度こそお前を我が斧のサビにしてくれる。
レッド:そうはいくか! うおおおお!
 戦闘5(レッドとロバート、戦闘開始)
ロバート:お前の実力はそんなものか? やはり仲間がいなくてはたいしたことはないな。
レッド:うるせえ! まだまだこれからだ! 
ロバート:ふっ、そのおごりこそが、お前の最大の弱点だな。
(レッド、負ける)
レッド:うわあ!
ロバート:思い知ったか? お前一人の力など、その程度のものだ。お前は仲間がいなくては何も出来ない、出来損ないだ!
レッド:くそ……! くそ……!(レッド、逃げる)
親玉:ふん、逃げたか。無駄なあがきだ。
(ロバートは、レッドの後を追って退場、照明OFF)
(イエロー、ブルー、その両サイドに戦闘員AC、フランケン入場、照明ON)
フランケン:(いびきをかく。)ぐかー。 ぐかー。
イエロー:レッド……。お願いレッド、助けに来て……!
ブルー:無駄だイエロー。レッドが助けになんか、来るわけがない。
イエロー:そんなことない。レッドはきっと来てくれるよ!レッドは皆のことを大切に思ってるんだから!
ブルー:なぜそんなにレッドを信頼出来るんだ?
イエロー:この前だって、最初に気づいたのはレッドのほうだったんだよ。ブルーがもうすぐ誕生日だって。だからサプライズパーティをしようって言ったのも、レッドだったんだよ。
ブルー:サプライズパーティ? 誕生日だと?
イエロー:でも……、それが原因で二人が喧嘩しちゃうなんて……。
ブルー:イエロー、俺は……、
(レッド入場)BGM ON
イエロー:レッド! 来てくれるって信じてた!
レッド:二人とも、今すぐ助けるぜ!
 戦闘6(ロープをほどいた後に、戦闘員ACと戦う、戦闘員やられて退場)
レッド:俺は間違っていた。いつも敵に勝てるのは、俺が強いからだと思ってた。でも違ったんだ、仲間がいるから俺は強くなれるんだ!
ブルー:さっきは酷いことを言ってしまった。許してくれ、レッド。
イエロー:レッド……、ブルー……、良かった、仲直りが出来て……。
(フランケンが起きる)
フランケン:あーよく寝た。あっおめえたち。
 戦闘7(フランケンとレッド・イエロー・ブルーで戦闘開始)
(友情攻撃でフランケンに勝つ)
フランケン:いででででー(倒れて泣いている)
(ロバート、入場)BGMオン
ロバート:どうやら、俺様の作戦が無駄になってしまったようだな。
イエロー:ロバート伯爵!
ロバート:全く、フランケンの奴め。使えんクズだ。
レッド:てめえ……。自分の仲間をクズ呼ばわりか。
ロバート:ああそうだ。
ブルー:レッド、こいつには何を言っても無駄だ。だから、見せてやるんだ。仲間の大切さを。俺たちの絆の力を。
レッド:いくぞブルー! イエロー!
ブルーとイエロー:オォー!
(BGMチェンジ)
 戦闘8(戦闘開始 見せ場)
(ロバートの攻撃)
イエロー:きゃっ!
ブルー:わっ!
レッド:わっ!
イエロー:ロバート伯爵、本当に強い。このままじゃ、本当にやられちゃうわ。
ブルー:俺たち三人が力を合わせても、勝てないのか……。
レッド:だったら……、だったらもっとたくさんのパワーを集めればいい。俺たちの仲間は、三人だけじゃないんだ。この会場にいるみんなも、俺たちの仲間なんだから!
イエロー:みんなの応援は、きっとわたしたちのパワーになる。
レッド:そうだ。みんなが応援してくれれば、あいつにも負けない! みんな、俺たちに力を貸してくれ!
司会:みんな、○○レンジャーを応援しよう! せーの(がんばってー!がんばってー!)
レッド:うおぉー!!(踏んでいたロバートを吹き飛ばす)
レッド:パワーがみなぎってきたぜ。
 戦闘9(レッドを先頭に攻撃をしかけて、戦闘開始)
ロバート:な、なぜだ。なぜ俺様が押されているのだ!?
レッド:わかったか? これが、俺たちの絆のパワーだ!
レッド:とどめだ。 行くぞ! 必殺○○○○ーー!!
ロバート:うがあああ! (ロバートがやられる、吹っ飛びながら退場)
イエロー:やった、勝った! わたしたち勝ったよ!
ブルー:これで祭りを楽しめるな。
レッド:応援してくれたみんなのお陰だな。ありがとう。
イエローとブルー:ありがとう。

(バンド演奏)

レッド:それじゃ、そろそろブルーの誕生日パーティでもすっか。
イエロー:そうだね!
ブルー:あ、あー。そのことなんだが。
イエロー:ん? なに? ブルー。
レッド:どうかしたのか?
ブルー:いや、実は俺の誕生日って、来月なんだよな。
レッドとイエロー:ええっ!?
イエロー:でもレッドが今日だって……。
ブルー:レッドが間違えたんだろう。俺の誕生日は、来月だ。
レッド:え? あれ? そうだったっけー?
イエロー:むー。レッドー!
ブルー:ハハハ。
レッド:わりい! イエロー! ブルー!
イエロー:もう、あれだけ大騒ぎしてたのはなんだったんだろ。
ブルー:それより、パーティはどうするんだ? 準備してあるんだろ? 中止か?
レッド:いや、パーティはしようぜ。誕生パーティじゃなくなっちまったけど、でも、応援してくれたみんなへのプレゼントってことで。
イエロー:そうだね。それがいいね。
レッド:よし、じゃあ、みんなあっちを見てくれ。
(一発目の花火がどーん)
レッド:花火大会の始まりだー!
(花火大会)



【追記】
 この脚本は、2回書き直しています。あらすじは変わっていませんが、最初はもっと台詞が長かったのです。
 実際に練習を始めて、長台詞はヒーローショーには向かないということがわかりました。ステージの動きが止まると観客が飽きてしまうからです。
 今読み直してみたところ、台詞を省いたせいで不自然になっている箇所が複数見つかりました。これで公演したなんて、本当に恥ずかしい……。

 もし劇のことでお困りでしたら、コメントをください。相談に乗ります。もちろん無料で。
 衣装や道具の入手に関することを聞かれてもあまり答えられませんが、脚本・演出・音響に関することでしたら多少は力になれると思います。

1 件のコメント:

  1. 高校生です。文化祭で僕たちは劇をやるんですけれども、この脚本のアレンジをしてやりたいと思っています。勝手ではありますがよろしいでしょうか?下手くそな日本語使いで申し訳ありません。

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